CLINIC
CLINIC
こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。
当院は、横浜市営地下鉄センター南駅から徒歩1分、横浜市都筑区にある美容皮膚科クリニックです。2008年に開院し、今年で15年目を迎えました。現在、年間約1万人の診療を行っております。
今後ブログを通して、美容皮膚科や形成外科に関連するテーマで皆様に分かりやすく情報を提供していきたいと思います。
今回は、夏の紫外線によってダメージを受けた肌に効果的な「ケアシス(エレクトロポレーション)」ついてお話いたします。1年を通して人気の治療ですが、夏から秋にかけてこれからの時期は特におすすめです。まずはケアシス(エレクトロポレーション)とは何か、しくみ、効果についてご紹介します。
エレクトロポレーションは、もともとガン治療における遺伝子研究で臨床をかさねて確立した医療技術です。電気パルスを用いて、皮膚の細胞膜に一時的に隙間を開けることで、表面からは浸透しづらい成分を肌の深部へ浸透させることが可能です。針を使わず電気の力で孔(あな)をあけることから、電気穿孔(せんこう)法やノーニードルセラピーとも呼ばれています。
当院で使用しているのは、従来のエレクトロポレーションを進化させたもので、マイナス20度まで冷却しながら美容成分を肌に導入することが可能な「ケアシス」です。冷却機能によって血管が収縮されるため、美容成分が肌に長時間とどまり効果を発揮します。
肌表面は細胞が隙間なく積み重なっており、異物が侵入するのを防ぐバリア機能が備わっています。そのため美容成分を塗布しても、肌深部までは浸透しません。ケアシス(エレクトロポレーション)を使用することで、細胞と細胞の間に一時的に通り道がつくられ、通常は浸透することない分子の大きなヒアルロン酸などの美容成分を肌の奥深くまで導入することが可能です。
当院でもご相談の多い肝斑は、肌の中で炎症が起こり色素沈着してシミのように見える症状です。肝斑の改善には、炎症を抑える"トラネキサム酸"が特に有効です。トラネキサム酸の内服薬もおすすめですが、ケアシス(エレクトロポレーション)を使用することによって、患部に直接トラネキサム酸を導入することが可能です。
当院では、ケアシス(エレクトロポレーション)の美容液に"ビタミンC誘導体APPS"を使用しています。APPSは肌への浸透力が高く、従来のビタミンC誘導体にくらべて100倍以上と報告されており、ビタミンCの効果を肌深部で発揮します。ビタミンCの効果は多岐にわたり、シミ・くすみ・色素沈着の原因といわれるメラニン合成酵素の活性を阻害します。茶色っぽく色素沈着をしてしまったクマにも有効です。また、医療機関でしか扱うことのできない"プラセンタ"を美容液に使用しており、血行促進作用があるためくすみの改善に効果的です。
乾燥は冬にするイメージですが、夏でも肌は乾燥してしまいます。その原因はエアコン・発汗による肌の水分量低下・強い紫外線など様々です。ケアシス(エレクトロポレーション)の美容液に含まれる"ヒアルロン酸"が肌の深部まで導入されるため、潤いを補給し乾燥による小ジワを防ぎます。また、"ビタミンC誘導体APPS"には高いコラーゲン増生作用を有するので、内側からハリのある肌に導きます。他にも"プラセンタ"が真皮層のコラーゲン・エラスチンを生成を促し、肌の保湿に効果を発揮します。
紫外線が強くなっているこの時期、気付かないうちに肌はダメージを受けています。マスクをしているし...曇っているから...と日焼け止めを塗らなかったり、しっかり日焼け止めを塗っていても汗で落ちてしまったり、うっかり日焼けをしてしまったというご相談を多くいただきます。赤みが出てしまっている場合はもちろん、陽にあたってしまったかなという時は、ケアシス(エレクトロポレーション)がおすすめです。
美容液に含まれる"トラネキサム酸"は炎症を抑える効果の他にも、メラニン生成をおさえシミを予防します。"ビタミンC誘導体APPS"にはチロシナーゼと呼ばれるメラニン合成酵素の活性を阻害する効果があり、シミを根本から予防します。他にもシミやシワの原因のひとつである「紫外線UV-B波による脂質過酸化」を防止する効果があります。ケアシス(エレクトロポレーション)にはマイナス20度まで冷却できる機能があるので、日焼けによる赤みやヒリつきのある肌にも心地よく感じられます。
レーザー治療などは単体で受けていただくことはもちろん問題ありません。ですが、ケアシス(エレクトロポレーション)で美容成分を肌深部に導入するとより肌の状態が良くなりますし、冷却機能によって肌のクーリング効果もあります。
ケアシス(エレクトロポレーション)は単体でも人気ですが、他治療と組み合わせて施術する方もとても多いです。特にレーザートーニングやライムライトと組み合わせるとシミ・肝斑の改善に相乗効果がありますし、ピーリングやジェネシスと組み合わせると不要な角質が除去されている状態なので、より美容成分が効果を発揮します。
1年を通して人気の治療ですが、夏から秋にかけてこれからの時期は特におすすめです。今回はケアシス(エレクトロポレーション)がおすすめの方、イオン導入や自宅用機器との違いについてご紹介します。
ケアシス(エレクトロポレーション)は特に下記のお悩みがある方におすすめです。
花粉症やアレルギーで目をこすってしまい、目元に色素沈着ができた方
美容成分を導入するイオン導入は当院でも人気の治療です。よくケアシス(エレクトロポレーション)との違いについて質問を受けますので、似ているようで全く違う点をご説明します。
まずイオン導入とは、その名の通り美容成分をイオン化して肌に浸透させる施術です。手で塗布しただけでは浸透しない肌内部まで美容成分を届けることが可能ですが、分子の大きなヒアルロン酸などは導入することが出来ません。
ケアシス(エレクトロポレーション)最大の特徴は、肌に浸透させる深さです。その浸透力はイオン導入の20倍で、コラーゲンやエラスチン増生が行われる真皮層まで美容成分を導入できます。また、イオン導入は美容成分をイオン化して浸透させるのに対して、ケアシス(エレクトロポレーション)は細胞と細胞の隙間に通り道を一時的に作っているので、大量に美容成分を肌に導入することが可能です。
最近では家庭で利用できる美顔器などが色々とあり、当院でもよく質問を受けます。自宅で出来るため、手軽で費用的にも利用しやすいということでホームケアとしてお使いいただくことは問題ないと思います。ただ、中には間違った使用方法で肌が荒れたり、トラブルが出てしまったというご相談もあります。
出力電圧やエレクトロポレーション技術などは自宅用機器と異なりますので、クリニックでの定期的なケアと併用していただくと良いのではないかと思います。
ケアシス(エレクトロポレーション)が気になる、施術をしてみたいという方はまずお電話で予約をお願いいたします。当日でも予約の空きがあれば追加は可能ですが、事前の予約をおすすめします。
当院でケアシス(エレクトロポレーション)を初めてお受けいただく方には、医師によるカウンセリングがあります。肌の悩みやご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。ケアシス(エレクトロポレーション)の施術が2回目以降の方は、カウンセリングのご希望がなければそのまま施術にご案内も可能ですので、お時間に限りがある時もおすすめです。
いよいよ施術です。施術は照明を落とした部屋でリラックスしながらお受けいただけます。美容液をたっぷりと塗布してから、ケアシス(エレクトロポレーション)をはじめます。肌との接触面はマイナス20度まで冷却されているため、ひんやりと感じますが冷たすぎたりすることはありません。電流によって、こめかみの辺りなどがピリピリすることがありますが、出力も調整可能ですので、お気軽にお申し出ください。施術中にも美容液を追加しながら、鼻のキワ・口まわり・唇など細かい部分も丁寧に施術します。
施術後は美容液がお肌に浸透した状態です。ジェルやクリームなどで整えたあとは、すぐにメイクも可能です。まれに赤みがでる場合がありますが、当日中に徐々にひいていきます。心配なことがあれば、必ず医師が診察いたしますのでお気軽にお申し付けください。
お悩みの症状や状態によっても異なりますが、1~2週間に1回のペースで受けていただくのが理想的です。只、無理のない範囲で行うことが大切なので、肌状態が気になる時にスペシャルケアとしてお受けいただくこともおすすめしています。
様々な効果を期待できるケアシス(エレクトロポレーション)ですが、下記に該当する方はお受けいただけません。
◆細胞と細胞の隙間に一時的に孔(穴)をあけて、大量に美容成分を肌深部に導入できます
◆幅広い効果があり、主に肝斑・シミ・くすみ・色素沈着・乾燥・小ジワ・ハリ・日焼けダメージなどに有効です
◆イオン導入に比べて、20倍の浸透力があり高分子のヒアルロン酸なども肌深部に導入できます
◆施術は痛みもない場合がほとんどで、ダウンタイムもないので予定の前にもおすすめです
◆妊娠中など受けられない場合もあるので、予約時やカウンセリング時に申告が必要です
ケアシス(エレクトロポレーション)の治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回更新は9月12日(月)、「メガビタミン点滴(高濃度ビタミンC点滴)とは?効果・おすすめの方」についてご案内いたします。 また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、友達追加もお待ちしております!
PROFILE
山崎 和紀(やまざき かずのり)
杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央 50?17 CMポートビル 9F
センター南駅から徒歩1分
横浜市営地下鉄ブルーライン:新横浜駅から快速3駅9分、横浜駅から快速4駅18分、あざみ野駅から3駅6分/グリーンライン:日吉駅から6駅12分、中山駅から3駅6分と多方向からアクセス可能。