CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック副院長の浅野です。
10月に入ってようやく過ごしやすい気候になってきましたね。秋になるとシミや乾燥肌のお悩みが増えますが、同じくらい「毛穴」のご相談も急増します。
夏の間、皮脂は過剰に分泌され毛穴も開いた状態が続きます。皮脂は肌の老廃物や汚れと混ざり合って毛穴に詰まる角栓となり、空気に触れると酸化して黒ずむので、段々と毛穴が気になる状態になります。そして、秋になると乾燥によって肌の水分量が減り、皮脂が硬くなるのでなかなか改善できないのです。
そこで今回は、毛穴ケアの救世主「ハイドラジェントル」についてお話いたします。8月に新たに導入した治療ですが、早くも大人気で多くの方にご好評をいただいています。私も施術を受けましたので、その様子や感想なども合わせて、ハイドラジェントルとはどのようなものかをご紹介します。
【次回の記事】「ハイドラジェントルがおすすめの方・ピーリングとの違い・施術の流れと頻度・注意点・まとめ」はこちら
ハイドラジェントルは、特殊な形状のチップによるトルネード水流で薬剤を噴射しながら、余分な角質や皮脂を吸引する、機械を使用したピーリング治療です。水の力を利用するので、肌に負担のかかりにくい"ウォーターピーリング"とも呼ばれています。
当院では、「ポアレス」という角質軟化剤を使用して、特に気になる鼻やアゴにパックを行います。毛穴に詰まった皮脂や角栓を軟化させ浮き上がらせることによって、より効果的に施術が可能です。ポアレスはスキンケア・化粧品・洗顔料など多くの製品に使用されている安全性の高い成分を配合しています。尚、当院ではポアレスの追加料金は頂いておりません。
ポアレスで毛穴に詰まった皮脂や角質を軟化させた後、水溶性AHAを噴射していきます。AHAとはアルファヒドロキシ酸(Alpha Hydroxy Acid)の頭文字をとった略称で、フルーツにも含まれている天然由来成分のため、フルーツ酸と呼ばれることもあります。AHAは肌表面の角質に作用するので、肌表面の老廃物や古い角質を除去します。尚、ハイドラジェントルではAHAの一種である、グリコール酸と乳酸を利用しています。
AHAで肌表面の汚れや角質を除去した後、脂溶性BHAを噴射していきます。BHAとはベータヒドロキシ酸(Beta Hydroxy Acid)の頭文字をとった略称で、別名サリチル酸と呼ばれています。脂溶性のため皮脂となじみやすく、毛穴の奥に詰まった汚れや角栓を溶かしながら除去します。また、ターンオーバーを促進する働きや殺菌作用があることからニキビの改善にも効果が期待できます。
実は以前から毛穴が気になっていたので、ハイドラジェントルが導入されて私自身とても嬉しいです。今回、実際に施術している様子を撮影しましたので、ご紹介いたします。
吸引しながら取った薬剤を見てびっくりしました!
思ったよりも汚くて衝撃です...(+_+)
すごく濁っているし、小さなカスが大量に見えます...。
・白く点々と見えるのが毛穴から出た角栓です。
・水全体が濁って見えるのが皮膚表面の皮脂汚れや老廃物です。
分泌された皮脂と皮膚に残った古い角質などが混ざり合って、毛穴に蓄積されるものが角栓です。角栓は、酸化して黒ずみとなると毛穴が目立ったり、段々と毛穴が広がったり、ニキビや炎症を起こしてしまうこともあります。ハイドラジェントルは毛穴に詰まった角栓を溶かしながら除去することが可能で、手触りのよいツルツルした肌に導いてくれます。
毛穴には柔軟性があり、皮脂が過剰に分泌されると毛穴が押し広げられ、毛穴が広がったままになってしまします。また、ターンオーバーの乱れによりキメが整っていなかったり、乾燥などで肌の水分量が低下していても毛穴は広がってしまいます。毛穴が広がっていると、汚れや角質なども溜まりやすくなってしまうので、洗顔やケアをきちんとしていても肌トラブルが起こりやすくなります。ハイドラジェントルは角質を柔らかくし、毛穴を引き締める作用もあるので開いた毛穴の改善に効果的です。
ニキビの原因は様々ですが、過剰な皮脂分泌やニキビの原因菌が繁殖することでできる場合もあります。ハイドラジェントルは肌に残った皮脂や汚れを毛穴の奥から除去し、さらにニキビの原因菌を殺菌する作用もあります。また、ターンオーバーを整える効果もあるので、ニキビの出来づらい肌へ改善が期待できます。
人間の皮膚は、外側から「表皮」「真皮」の層になっています。さらに、表皮は4つの層に分かれていて、外側から「角質層」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「基底層(きていそう)」となっています。表皮の基底層では日々新しい細胞が生まれ、段々と表面の層に押し上げられていきます。そして、最終的には肌の表面から垢となってはがれ落ちます。この「細胞が一定周期で生まれ変わる代謝の仕組みのこと」をターンオーバーと呼びます。
ターンオーバーの周期が乱れると、古くなった角質細胞が肌表面から剥がれ落ちずに表皮の中に残ります。古い細胞が代謝されないと、シミの原因であるメラニン色素が残ったり、透明感がなくなりくすみの原因となったりします。また、古い細胞が残ると細胞間の保湿成分が作られにくくなり、肌の水分量が低下して乾燥するため、シワやニキビの原因となったりします。ターンオーバーの周期は28日程が理想的ですが、加齢とともに徐々に長くなっていきます。また、紫外線ダメージ、睡眠不足やストレス、間違ったスキンケアなどでもターンオーバーが乱れます。ハイドラジェントルはターンオーバーを整える作用があるので、肌トラブルの原因改善に効果的です。
くすみの原因は様々ですが、そのひとつにキメの乱れがあります。ターンオーバーが乱れると古い角質が肌の表面に残りやすくなり、キメの乱れたツヤの無い皮膚が表面にあることで、肌が透明感を失いくすんでみえます。ハイドラジェントルは肌表面の老廃物や古い角質を除去するので、キメの整った透明感のある肌へ導きます。
ハイドラジェントルは単体でも人気ですが、他治療との相乗効果があるので組み合わせもおすすめです。施術後の肌は美容成分が浸透しやすい状態のため、ケアシス(エレクトロポレーション)やコラゲナイザー、イオン導入などの導入治療の併用が特にお勧めです。また、シミくすみ治療(ライムライト、レーザートーニング、ジェネシス)やたるみ治療(サーマクールCPT、ウルトラセルQプラス、リフテラV、タイタン)などの前処置として行うことで、レーザー等の透過性が上がり、より高い効果が期待できます。当院ではこれらの相乗効果のある施術をハイドラジェントルと同日に施術をしていただくとお得なご料金でご案内をさせていただいております。
【関連記事】ケアシス(エレクトロポレーション)とは?しくみ・効果はこちら
今回のご紹介はここまでです。次回更新は10月18日(火)、「ハイドラジェントルがおすすめの方・ピーリングとの違い・施術の流れと頻度・注意点・まとめ」についてご案内いたします。
ハイドラジェントルの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後も当院で人気の施術について情報を発信していきたいと思います。 また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、友達追加もお待ちしております!
PROFILE
浅野 さおり(あさの さおり)
徳島大学医学部医学科 卒業
横浜市立大学大学院博士課程修了
横浜市立大学形成外科、他関連病院 勤務
2016年アンデュースキンケアクリニック 入職
2020年アンデュースキンケアクリニック副院長就任
医学博士
日本形成外科学会認定専門医
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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