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2023.01.16【医師が解説】クリニック一番人気のシミ治療「ライムライト、アキュチップ」とは?施術風景・施術のQ&A

こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。

今年のお正月は新潟の実家に帰省をしていました。すっかり関東の気候に慣れてしまったため冬場の雪国は体に応えましたが、白銀の世界は何度見ても美しく、ノスタルジックな気分に浸ることができました。

2023年の干支は卯年で、私の干支でもあります。うさぎは温厚で穏やかな性質であることから"安全"を連想させ、跳ぶ姿から"飛躍、向上"の象徴として親しまれてきたそうです。干支にあやかり、アンデュースキンケアクリニックは今年も"安心安全な治療"をご提供し、"お客様満足度の更なる向上"を目指してまいります。

今年最初のテーマは、人気のシミ治療、「ライムライト」と「アキュチップ」です。毎月、人気施術トップ3に入りますが、日焼けをしている状態の肌には施術が出来ないので、紫外線の弱くなる冬は特にご相談が急増します。今回はライムライトやアキュチップとはどのようなものか、施術風景の動画とビフォーアフター写真、よくご質問をいただく内容をご紹介します。


【次回の記事】「ライムライト、アキュチップの効果・おすすめの方・レーザー治療との違い・施術の流れ・頻度・注意点・まとめ」はこちら


1.ライムライトとは?

1-1. 波長の幅が広い光で複合的効果

光治療の波長幅.png

ライムライトはIPL(インテンス・パルス・ライト)と呼ばれる、波長域520~1100nm(ナノメートル)の光を照射していく治療です。私たちが日常目にしている光は380nm780nmの波長域で、これを可視光と言います。例えばイルミネーションのLEDは青色が450nm前後、緑色が520nm前後、赤色が660nm前後となり、波長によって見え方が変わっているのです。尚、380nmより短い波長は紫外線やX線、780nmより長い波長は赤外線や電波などで人間の目には見えない光となります。

紫外線や赤外線などからも分かるように波長によって肌への作用も異なります。ライムライトの5201100nmという幅の広い波長の光は作用自体も幅広くなり、様々な効果が期待できます。この波長は黒の色素・赤の色素に吸収されて反応を起こす性質を持っており、黒に反応する光は、シミ・くすみ・そばかすなどの原因となるメラニンを破壊します。赤に反応する光は、赤ら顔やニキビ跡の赤みの原因となる毛細血管に作用します。また、熱エネルギーが真皮層の細胞に働きかけコラーゲン生成を促し、ハリのある肌へ導きます。この中でも特にメラニンに反応性が高いため、当院ではシミのスタンダード治療となっています。

1-2.日本人向けに開発された治療器

美容分野における光治療は1990年代から始まり、その後爆発的に広まりました。しかし従来の光治療器は欧米などの白人向けに開発された機械で、一般的にメラニン量が白人より多い日本人の肌には合わない部分も多くありました。そこで、美容機器を多く手掛けているキュテラ社と日本人医師が共同で開発を行い、肌への負担や痛みを軽減しつつ、より高い効果が期待できるように開発されたものがライムライトです。また、日本人は肝斑とシミが混在しているケースが多く、従来の光治療では肝斑の部分に負担がかかり濃くなってしまう可能性があることもデメリットでしたが、ライムライトは設定モードにより、肝斑がある状態でも安全に施術が可能です。

2.アキュチップとは?

アセット 3.png

-1. より高い反応性で気になるシミを狙い打ち

キュテラ社の美容機器で、機械本体はライムライトと同じ物です。機械に接続するハンドピースと呼ばれる部分がライムライト用、アキュチップ用と交換することができ、それぞれ照射する光の波長が異なります。ライムライトの波長域が5201100nm(ナノメートル)なのに対して、アキュチップの波長域は500~635nmとなります。この波長は特にメラニン色素とヘモグロビン色素に反応性が高いため、ライムライトよりもシミや毛細血管に反応しやすく高い効果が期待できます。また、アキュチップは肌への接触面が直径6.35mmスポット型のため、ライムライトよりも細かくピンポイントでの照射が可能です。

当院ではライムライト、アキュチップどちらも人気ですが、二つを組み合わせたライムライトスペシャルが特に人気です。顔全体のライムライトを行った後、特に気になる部分にアキュチップを打ち放題(※)できるコースで、顔全体のケアをしながらシミも集中的に施術したいという方におすすめの施術です。
※医師が肌の状態を確認しながら、必要なショット数を照射します。シミや肌の状態によってショット数は異なりますが、平均して50ショット以上される方が多いです。尚、ライムライトとアキュチップ打ち放題は当日のみ有効です。

3.ライムライトとアキュチップの施術風景とQ&A

【ライムライトの施術風景】

【アキュチップの施術風景】

【施術した内容】

今回の施術内容は、顔全体のライムライト+ピンポイントのアキュチップがセットになったライムライトスペシャルです。ライムライトスペシャルのアキュチップは、特に気になる部分に必要なショット数を打ち放題で施術できるので非常にお得なコースです。施術風景やビフォーアフター写真と一緒に、よくご質問をいただく内容をご紹介します。

【ビフォーアフターと施術に関するQA

ライムライトアキュチップ症例.png

Q.施術中の痛みはありますか?

A.ライムライトもアキュチップも、カメラのフラッシュの様な一瞬の光を照射していきます。施術中は強い痛みを感じることはほとんどありませんが、光を照射する際に輪ゴムではじかれるような痛みを感じる場合があります。


Q.施術後はどのような経過ですか?

ライムライトアキュチップ症例経過.png

A.施術後はヒリヒリとした痛みを感じる場合がありますが、当日中に徐々に引いていきます。尚、初回などシミが濃い場合は特に施術後のヒリヒリ感や熱を持ったような状態を感じやすいですが、ヒリヒリ感が出ないと効果がないという訳ではありませんので、ご安心ください。

ライムライトやアキュチップの光の作用で分解されたメラニン色素は、新陳代謝によって徐々に排出されます。メラニン色素が濃い部分は施術後数日で黒いスス状やカサブタ状になる場合があり、7~10日間程で自然に剥がれ落ちます。施術後も特に変わらないように見えても、肌の中でメラニンは分解されたり、真皮層でコラーゲンが生成されたりします。ヒリヒリ感が出ない場合と同様に、スス状やカサブタ状にならなくても効果がないという訳ではありませんのでご安心ください。


Q1回でシミが無くなりますか?

A.初めて施術する場合はシミのメラニン色素が濃いため反応しやすいですが、一回の施術で全てのメラニン色素を分解することは難しく、1か月に1回のペースで4~5回の施術をおすすめしています。また、ホームケアとして医療用美白剤の「ハイドロキノン」、ターンオーバーを促す「レチノイン酸」などの外用薬もご用意しています。外用薬は治療期間中にも使用できますが、施術で薄くなったシミのケアとしても有効です。


Q.シミか肝斑か分からないのですが、ライムライトは効果がありますか?

シミと肝斑.png

A.一般的なシミと肝斑は混在している場合が多く、どの施術が適しているのかご相談にいらっしゃる方はとても多いです。肝斑は左右対称に現れる特徴がありますが、シミと判断が難しい症状です。肝斑の治療に関しては今後のブログでも改めて取り上げたいと思いますが、シミと肝斑は治療方法が異なるため基本的には別々の施術をおすすめしています。

肝斑は女性ホルモンが影響しているといわれており、皮膚が炎症を起こしメラニンが増えた結果シミの様にみえる状態です。そのため、肝斑の炎症を刺激することなくメラニンを少しずつ分解する「レーザートーニング」や、炎症自体を抑制する内服薬の「トラネキサム酸」が有効です。シミと肝斑が混在している状態やお悩みにもよりますが、まずはライムライトやアキュチップでシミ治療を行い、その後に残った肝斑の治療をしていく方が多いです。尚、従来の光治療では肝斑に照射すると濃くなってしまう場合がありましたが、ライムライトは設定モードにより、肝斑がある状態でも安全に施術が可能です。


Q.施術前後に気を付けることはありますか?

A.日焼けをしている状態や日焼けをする予定がある場合は施術が難しくなりますので、施術前後は日焼け対策を行っていただくようにお願いします。日焼けをした状態の肌はメラニンが多く、黒い色素に反応するライムライトやアキュチップの光が過剰に反応し、肌への負担などのリスクが高まってしまうためです。また施術後は肌が敏感になっているため、強い紫外線を浴びるとダメージが大きくなります。日常生活の紫外線であれば、日焼け止めなどの対策を行っていれば問題ありませんが、ご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。


今回のご紹介はここまでです。次回更新は1月30日(月)、「ライムライト、アキュチップの効果・おすすめの方・レーザー治療との違い・施術の流れ・頻度・注意点・まとめ」についてご案内いたします。


ライムライト、アキュチップの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。今後も当院で人気の施術について情報を発信していきたいと思います。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、画面右下からLINE友だち登録をお願いいたします!

前回までのコラム一覧はこちら

PROFILE

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山崎 和紀(やまざき かずのり)

杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任

日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医


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