センター南の美容皮膚科

CLINIC

Dr.の美容コラム

TOP > Dr.の美容コラム > 2023年の一覧 > 【医師が解説】糸リフト(頬・フェイスラインリフト)と機械による治療の違い・施術の流れ・頻度・注意点・まとめ

2023.02.27【医師が解説】糸リフト(頬・フェイスラインリフト)と機械による治療の違い・施術の流れ・頻度・注意点・まとめ

こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。

今回は、前回に引き続き当院の隠れた人気メニューで、切らないリフトアップ術の「糸リフト(頬・フェイスラインリフト)」についてお話いたします。今回は、機械によるたるみ治療との違いや施術の流れ・頻度について詳しくご紹介します。


【前回の記事】「糸リフト(頬・フェイスラインリフト)がバージョンアップ!施術動画・効果・おすすめの方◆スタッフが施術を受けました◆」はこちら


5.機械によるたるみ治療と糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の違い

当院では機械によるたるみ治療も非常に人気がありますが、糸リフト(頬・フェイスラインリフト)とはどのような点が異なるのか、それぞれの違いを詳しくご紹介します。機械によるたるみ治療や他の糸リフトについても、今後のブログで改めて取り上げたいと思います。

機械によるたるみ治療と糸リフトの違い.png

5-1.仕組みの違い

使用する機械によっても異なりますが、機械によるたるみ治療の多くは、肌に熱エネルギーを与えてコラーゲン増生する仕組みです。コラーゲンが増えることによりエラスチン増生も促進され、肌に弾力が出てたるみの改善が期待できます。糸リフト(頬・フェイスラインリフト)は、突起がついた糸でたるんだ組織をダイレクトに引き上げる効果に加えて、糸周囲にコラーゲン増生を促すため、"糸による直接的なリフトアップ"と"コラーゲンやエラスチン増生による間接的なリフトアップ"が可能です。

5-2.持続期間の違い

機械によるたるみ治療は、機械の種類によって作用する肌の層やエネルギー量が異なるので一概には言えませんが、1~2か月程の持続期間のもの、6~12か月程の持続期間のものなどが挙げられます。糸リフト(頬・フェイスラインリフト)は糸が吸収されるまで1~2年程となるので、機械を用いたたるみ治療に比べて長期的な効果が期待できます。

5-3.ダウンタイムの違い

機械によるたるみ治療は基本的にダウンタイムがほとんどなく、施術後に赤みが出る場合がありますが当日中に徐々にひいていきます。糸リフト(頬・フェイスラインリフト)は、こめかみ辺りの生え際から刺入するので針穴は目立ちづらいですが、腫れや赤みが2~3日・施術部位の鈍痛が1~2週間・内出血が出た場合は1~2週間程ダウンタイムがあります。施術を受けられた方の中には、マスクをしていれば見た目はあまり気にならなかったという感想もいただきます。

5-4.施術部位の違い

使用する機械によっても異なりますが、機械によるたるみ治療の多くは顔全体の施術が可能です。また、アゴ下や首の施術が可能な機械もあるため、施術部位の選択肢が広がります。糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の施術部位は頬とフェイスラインとなります。機械によるたるみ治療と糸リフト(頬・フェイスラインリフト)は併用も可能なので、どちらかだけを選択する必要はなく、その時の肌の状態やライフイベントなどに合わせて使い分けて施術することをおすすめしています。当院で施術を受けられるお客様やスタッフの中には、定期的に機械によるたるみ治療を行い、数年に1度糸リフト(頬・フェイスラインリフト)をしてより良い状態を保っている方が多いです。

6.糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の施術の流れ・施術の頻度

6-1.予約

糸リフト(頬・フェイスラインリフト)が気になる、施術をしてみたいという方はお電話で予約をお願いいたします。糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の施術は、まずカウンセリングを受けていただき、後日施術のご案内となります。

アセット 6.png

6-2.カウンセリング

糸リフト(頬・フェイスラインリフト)をご希望の方には、医師によるカウンセリングがあります。肌の悩みやご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。

6-3.施術

糸リフト(頬・フェイスラインリフト)施術風景.PNG

前回の記事「実際に施術をしました」施術の様子はこちら

6-4.施術後

日常生活で大きな制限はありませんが、内出血が長引く可能性があるので長時間の入浴・サウナ・激しい運動・飲酒は23日は控えてください。尚、患部のマッサージは2週間程控えてください。

また、ごく稀に糸の露出・表情を動かす際の違和感・皮膚が痺れる感覚やつっぱる感覚を生じる場合がありますが、ほとんどの場合は数か月で自然消失します。少しでも心配なことがあれば、必ず医師が診察いたしますのでお気軽にお申し付けください。

6-5.次回の施術、頻度

糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の糸は1~2年程で徐々に吸収されていくので、長期間の効果が期待できます。1~2年に1回の施術をおすすめしていますが、気になった頃に施術をすると良いと思いますので、それ以上期間が空いてももちろん問題ありません。

7.糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の注意点

様々な効果を期待できる糸リフト(頬・フェイスラインリフト)ですが、下記に該当する方はお受けいただけません。

  • 皮膚に炎症を起こしている方(強い日焼け・皮膚炎等)
  • 局所麻酔薬のアレルギーの方
  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方
  • 他院で4週間以内に美容治療を受けた方(部位やレーザーの種類によって可能な場合があります)
  • 糖尿病や創傷治癒に体質的障害がある方

8.糸リフト(頬・フェイスラインリフト)のまとめ

25538052_m.jpg

  • 体内で自然に吸収されるリフトアップ用の糸を使用する、切らないたるみ治療です。糸にはトゲトゲとした突起が360度らせん状に配置されていて、たるみの気になる頬やフェイスラインを組織ごとしっかり引き上げます。外科手術などで用いられる素材で出来ているため安全性も非常に高く、1~2年程で徐々に吸収されていきますが、その間コラーゲン増生を促すため長期的な効果が期待できます。

  • 当院では元々、一般的な糸より強度がある"ミントリフト"を使用していましたが、今回"TEX 3D"という種類の糸にバージョンアップしました。ミントリフトに比べて、突起が大きくなり数も増えたことでより強度がアップしました。また、"TEX 3D"はストッパーが付いた針糸一体型となり、より正確な位置への挿入が可能になりました。

  • 丈夫で耐久性に優れ引っ張る力が強いPLLA(ポリL乳酸)、柔軟性に優れ肌になじみやすいPCL(ポリカプロラクトン)の混合素材です。それぞれのメリットを活かし、より優れた持続性・効果・親和性が期待できます。

  • 様々な効果がありますが、頬やほうれい線のリフトアップ・フェイスラインのリフトアップ・口角やマリオネットラインのリフトアップ・ハリ向上・たるみ予防などが期待できます。

  • 機械によるたるみ治療とは、仕組み・持続期間・ダウンタイム・施術可能部位などが異なり、ご希望やお悩みによって適しているものも変わってきます。当院では複数のたるみ治療がありますので、診察で状態やお悩みの点などを確認しながら、より適した施術をご提案いたします。

糸リフト(頬・フェイスラインリフト)の治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。

アセット 5.png
アセット 6.png

最後までお読みいただきありがとうございました。次回更新は3月14日(火)、即効性があるためイベント前などに特に人気の「ヒアルロン酸注射」についてご案内いたします。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、画面右下からLINE友だち登録をお願いいたします!

前回までのコラム一覧はこちら

PROFILE

img_01.jpg

山崎 和紀(やまざき かずのり)

杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任

日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医


アンデュースキンケアクリニック
神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央 50−17 CMポートビル 9F
センター南駅から徒歩1分

横浜市営地下鉄ブルーライン:新横浜駅から快速3駅9分、横浜駅から快速4駅18分、あざみ野駅から3駅6分/グリーンライン:日吉駅から6駅12分、中山駅から3駅6分と多方向からアクセス可能。

アセット 7.png