CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック副院長の浅野です。
3月は年度末ということもあり、公私ともに忙しくなる時期のひとつですね。私も、今月来月は子供の卒業式と入学式があったり、学会があったりと予定が目白押しです。この時期はクリニックでも、大事なご予定の前にケアをされたいといったご相談が増加します。
今回は、即効性があるためイベント前などに特に人気の「ヒアルロン酸注射」についてお話いたします。美容の施術として知名度が高い治療ですが、実際にどのように施術するのか、施術後はどのような状態かなどカウンセリングでご質問をよく受けます。今回もスタッフが施術を受けましたのでその様子とあわせて、ヒアルロン酸注射とはどのようなものなのかを詳しくご紹介します。
【次回の記事】「ヒアルロン酸注射がおすすめの方・ベビーコラーゲンとの違い・施術の頻度や注意点」はこちら
ヒアルロン酸とは、人や動物の体内に存在する成分で眼球・皮膚・関節などに多く含まれています。部位により働きは異なりますが、高い保水力があるため目や肌の潤いを保ち、みずみずしさやしなやかさを生み出しています。また、粘性があるためクッションのような役割を果たし、細胞組織の保護・関節の摩耗を低減させています。
ヒアルロン酸は、1934年米国コロンビア大学で牛の目から発見されました。その後も研究が進み、皮膚・関節・脳・血管など体内のいたる所に存在し、水分や関節保持など欠かせない役割を果たしていることが分かりました。数年後、馬や犬の関節炎などの治癒に有効と報告され、1958年には眼科分野での臨床でもヒアルロン酸治療が有効であると報告されました。日本でも1987年には医薬品としての使用が認められ、関節炎治療の注射・眼病治療薬など広く扱われています。また、1990年代から美容分野でも応用されるようになり、今日では代表的なシワ治療のひとつとなりました。
美容分野におけるヒアルロン酸注射が一般的になる前、シワの治療方法としてコラーゲン注射が利用されていました。コラーゲン注射も現在は研究が進みアレルギーの心配の少ないヒト由来の製剤が開発されていますが、当時は牛由来の成分が一般的でした。動物性の製剤はアレルギーを起こすリスクがあり、事前にテストを行い数週間~1か月程経過を見る必要がありました。そのような中、非動物性のヒアルロン酸が開発されたことによって、アレルギーの心配が少なく、カウンセリング当日のスピーディーな治療が可能になりました。
※当院で取り扱っているベビーコラーゲンはヒト由来の製剤のため、アレルギーの心配も少なく、ご予約をいただいたカウンセリング当日の治療も可能です。ベビーコラーゲンとの違いは次回3月28日公開のブログにまとめていますが、詳細に関しては今後のブログで改めて取り上げたいと思います。
今回は2名のビフォーアフターをご紹介します。1人目は、頬・こめかみのボリュームアップをメインに、ほうれい線にもヒアルロン酸注射を行いました。2人目はほうれい線とマリオネットラインにヒアルロン酸注射を行いました。
A.当院のヒアルロン酸注射は鈍針(マイクロカニューレ)と呼ばれる、先端が丸くなった柔らかい針を使用します。この鈍針のメリットは、一度肌に刺入すると方向を自在に調節できるため何度も注射しなくて良い・組織を傷つけず内出血しづらい点などが挙げられます。最初に刺入する部分に局所麻酔を行いますので、その時のみ注射の痛みがありますが、何度も注射する必要がないので痛みは最小限に抑えられます。尚、当院では鈍針を使用しても追加の料金などはいただいておりません。
A.施術直後からボリュームアップを実感することができるため即効性に優れています。尚、ヒアルロン酸は保水力に優れるため、施術後に水分を含むことで周囲となじみ、1~2週間でより自然な状態になります。赤みや腫れが出る場合がありますが、当日中に徐々にひいていきます。また、内出血が出る場合がありますが、1~2週間程で徐々にひいていきます。内出血のリスクを比較的軽減する、先端が丸くなった鈍針(マイクロカニューレ)を使用していますが、念のためイベントの少し前に施術されると安心です。ご予定までの日数やご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。
A.お悩み箇所の状態などによって異なりますが、目安としてほうれい線の場合は1~2本程、頬やこめかみの場合は2~4本程を使用される方が多いです。まずは1本を使用して、その状態をみてご検討いただくことも可能なので、カウンセリングの際にご希望をお聞かせください。また、当院は衛生的な1本ボトルキープ式です。施術後に残量があった場合、2か月以内であれば追加注射を手技料¥11,000(税込)にてご案内可能です。
ほうれい線が目立ってくる原因は様々ありますが、コラーゲンやヒアルロン酸の減少、表情筋の衰え、頬の皮下脂肪の下垂などです。また、笑った時などにちょうど溝になるため、シワのくせが付きやすい箇所のひとつです。また、片側で噛む癖があったり、寝る時の体勢によって左右差が生じて片側が特に気になるという方も多いです。
ヒアルロン酸注射をほうれい線の溝になった部分に注入し、溝を浅くすることでシワの改善が期待できます。当院のヒアルロン酸注射で常に人気の部位です。
目元は皮膚が薄く、加齢や生活習慣の影響が出やすい箇所です。乾燥・コラーゲンやヒアルロン酸の減少によりハリや弾力が失われ目元がくぼんでクマのように見えたり、シワになったりします。目元はデリケートな部分ですので、治療方法の選択が特に重要です。ボリュームを出すことで改善する状態の場合はヒアルロン酸注射が有効ですので、目元のくぼみやシワでお悩みの方は是非ご相談ください。
ほうれい線の少し上に出るゴルゴライン・両口角からアゴにかけて出るマリオネットラインが目立ってくる原因は、コラーゲンやヒアルロン酸の減少、表情筋の衰え、皮下脂肪の下垂などです。ほうれい線と同様に皮膚の深い部分から溝になるため、大きく目立ちやすいです。ヒアルロン酸注射が有効で、ほうれい線と一緒にゴルゴラインやマリオネットラインも治療する方が多いです。
頬やこめかみのボリュームが減りコケてみえる原因はコラーゲンやヒアルロン酸の減少・脂肪の減少・表情筋の衰えなどです。また、骨格によって目立ちやすい場合もあります。ヒアルロン酸注射でボリュームアップしラインを整えることで、若々しい印象に導きます。当院のヒアルロン酸注射でご相談が多い部位のひとつで、スタッフも定期的に施術を受けています。
ふっくらとした涙袋や唇は若々しく華やかな印象です。メイクなどでも効果的に演出できますが、ヒアルロン酸注射でボリュームアップすることで理想的な形に近づけることが可能です。是非、お好みやご希望などをカウンセリングでお聞かせください。
ヒアルロン酸注射の治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後も当院で人気の施術について情報を発信していきたいと思います。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、画面右下からLINE友だち登録をお願いいたします!
PROFILE
浅野 さおり(あさの さおり)
徳島大学医学部医学科 卒業
横浜市立大学大学院博士課程修了
横浜市立大学形成外科、他関連病院 勤務
2016年アンデュースキンケアクリニック 入職
2020年アンデュースキンケアクリニック副院長就任
医学博士
日本形成外科学会認定専門医
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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