CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。
今年は5月6日に立夏を迎え、暦の上では夏となりました。汗ばむ日も増えてきたため、屋外などではマスクを外す機会が増えた方も多いと思います。カウンセリングでも、"マスクを外すと、ほうれい線や頬のたるみ・アゴ下のたるみなどが気になる"といったご相談が増加しています。
そこで今回は、根強い人気を誇る強力なたるみ治療器の「サーマクールCPT」をご紹介します。今回はたるみが気になっていた私自身が施術を受けました。女性には以前から人気の施術ですが、最近では男性も受ける方が多いのでご興味のある方は是非ご覧になってください。
【次回の記事】「サーマクールCPTがおすすめの方・HIFU(ハイフ)との違い・施術の流れ・頻度・注意点」はこちら
サーマクールは、アメリカのSOLTA Medical(ソルタメディカル)社が2002年に開発した、"RFを用いたたるみ治療器"です。初代サーマクールがFDA(アメリカ食品医薬品局 ※1)で、"メスを使わないたるみ治療"として世界で最初に認可を受け、その後改良が重ねられたサーマクールNXTが登場し、更に進化したサーマクールCPTが誕生しました。
それまで、たるみの治療といえばメスを用いたフェイスリフトなどの外科的処置が一般的でしたが、サーマクールの登場によりたるみ治療を受ける方が飛躍的に増えました。初代サーマクールは強い痛みがあることや照射範囲が小さいことがネックでしたが、サーマクールCPTは照射時の振動機能による痛みの軽減・照射前後のクーリング機能搭載・照射範囲の拡大による効果の増大などの進化を遂げ、更なる普及につながりました。現在、サーマクールCPTは世界80か国以上で扱われており、高い信頼性・安全性・効果などが評価されています。
※1:FDAとは、アメリカにおいて医薬品・医療機器・食品などの有効性や安全性を確保し、正確で科学的根拠に基づいているかを取り締まっている機関です。
サーマクールCPTはRFを利用した機器です。RFとは、 ラジオ フリークエンシー(Radio Frequency)の頭文字をとった略称で、もともと無線通信などで利用されている周波数の高い電波のことです。そのため高周波やラジオ波と呼ばれることもあります。
RFは肌内部にジュール熱と呼ばれる熱エネルギーを発生させ、コラーゲン収縮を促す作用があります。コラーゲンが収縮することにより、引き締まった印象の肌に導きます。また熱エネルギーを受けることにより真皮内でコラーゲン生成が活性化される作用があり、効果的なたるみの改善が期待できます。
RFの歴史は長く、1888年ドイツの物理学者が電波を発見し、研究が重ねられました。その後、1892年にフランスの学者が体内で熱エネルギーを発生させる作用に着目して、高周波治療を始めました。現在ではその原理を応用し、様々な分野の医療現場で用いられています。
RFの周波数はHz(ヘルツ)という単位で、1秒間の波の数(電波の振動数)を表しています。サーマクールCPTは6.78MHz(メガヘルツ)の周波数で、1秒間に678万の波があるということになります。RFを利用した美容機器は様々ありますが、サーマクールCPTは医療機関で医師のみが扱えます。
また、RFを利用した機器には、モノポーラ式やバイポーラ式などの様式があり、サーマクールCPTはモノポーラ式です。モノポーラ式は、電極と対極板を利用してRFを肌内部に作用させます。2つの電極間でRFが作用するバイポーラ式に比べて、肌深部までRFを届けることが可能なため高い効果が期待できます。
サーマクールCPTは、専用のトリートメントチップを使用して施術を行います。通常、サーマクールCPTでは"フレームチップ"と呼ばれるチップを使用しますが、当院では更に改良された"トータルチップ"を導入しています。従来のフレームチップの加熱深度が2.4mmに対して、トータルチップは4.3mmの肌深部まで熱エネルギーを到達させることが可能になりました。また、加熱領域の体積が最大2倍となり、真皮から脂肪層にかけて深く広い範囲に作用してたるみの改善がより期待できます。尚、当院では毎回の施術毎に正規品のトリートメントチップを開封し使用しています。
以前から顔とアゴ下のたるみが気になっていた私自身が施術を受けました。全体的に緩んだ印象でしたが、今回サーマクールCPTをしたことにより全体的にキュッと引き締まり、ハリも感じることが出来ました。スタッフからも「小顔になった」、「若返った印象」と感想をもらいました。久しぶりのサーマクールCPTでしたが、やはり効果をしっかり感じることが出来るので、今後も年に1回はサーマクールCPTを施術してケアしよう...と心に誓いました。
今回は、サーマクールCPTを受けながら"メガ白玉点滴(高濃度グルタチオン点滴)"も行いました。サーマクールCPTの施術時間は40~50分程なので、その間に同時進行で受けることが可能です。カウンセリングでも、"せっかく長い時間施術を受けるから、点滴も一緒にしたい"とご希望される方に人気です。
尚、当院はサーマクール認定施設であり、正規のトレーニングプログラムを修了したサーマクール認定医がメソッドに基づき施術を行います。また、施術で用いる物品なども全て正規品を使用しています。
A.サーマクールCPTは肌深部に強い熱エネルギーを与えるため、一般的なたるみ治療より痛みがあると言われています。しかし初代サーマクールから改良を重ねた結果、照射時の振動機能搭載によって痛みの緩和が可能になりました。人間の脳は、痛みの感覚よりも振動の感覚を認知しやすく、振動があると痛みを伝える神経伝達がブロックされるためです。また、熱感の軽減をする冷却機能も搭載しています。
痛みの感じ方は個人差がありますが、出力の設定を綿密に行いながら施術を進めていきますので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。
A.施術後、赤みが出る場合がありますが、当日中に徐々にひいていきます。日常生活の制限はなく、施術後からメイクも可能です。
A.個人差はありますが、48時間後からコラーゲン収縮が始まります。その後、1か月半程でコラーゲン生成がより促進され、頬のたるみ・シワ・二重アゴの改善、引き締めによる小顔などの効果が期待できます。サーマクールCPTは効果の持続力も高く、半年~1年程の長期的効果が望めます。
顔のたるみの中でも、頬のたるみやほうれい線は多くの方が悩んでいる部位のひとつです。頬のたるみやほうれい線が目立ってくる主な原因は、皮下脂肪の下垂、コラーゲン減少、筋膜のゆるみなどです。サーマクールCPTは、脂肪層まで作用する強力な熱エネルギーによって、コラーゲン収縮を促し、引き締まった印象に導きます。また、強力な熱エネルギーはコラーゲン生成を長期的に促進させます。
筋膜のゆるみ改善については、HIFU(ハイフ)を用いたたるみ治療のウルトラセルQプラスがおすすめです。次回ブログで、HIFU(ハイフ)とサーマクールCPTの違いについてご案内いたしますので、是非ご覧ください。
顔の中で最も低い位置にあるアゴは顔全体の脂肪が下垂してくるため、たるみが目立ちやすい部位です。またアゴ周辺にはリンパが集中しているため、リンパの流れが滞るとむくみやすく脂肪がつきやすいです。サーマクールCPTはアゴ下にも照射が可能なため、アゴ下のたるみや二重アゴの改善にも非常におすすめです。
サーマクールCPTの最大の特徴は、強力な熱エネルギーによる高い引き締め効果が期待できる点です。当院では顔全体とアゴ下にまんべんなく照射するため、全体的に引き締まった印象の小顔へ導きます。
サーマクールCPTは持続力の高いたるみ治療の代表です。機器の種類にもよりますが、1~2か月の持続期間のたるみ治療が多い中、サーマクールCPTは半年~1年程と長期的な効果が期待できます。
さらに良い状態を保つために、サーマクールCPTを年1回のイベントとして行い、普段は1~2か月の持続期間のたるみ治療も併用している方も多いです。高い効果や満足度などが望めますので、院長おすすめの利用方法です。
サーマクールCPTの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後も当院で人気の施術について情報を発信していきたいと思います。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、画面右下からLINE友だち登録をお願いいたします!
PROFILE
山崎 和紀(やまざき かずのり)
杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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