CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。
今回は前回に引き続き、「アキュチップ・削り」について、おすすめの方やアキュチップと削りの違い、頻度、注意点などを詳しくご説明させていただきます。
アキュチップは500~635nmの波長の光を使用した施術です。黒や茶、赤に反応する波長の光で、シミの細胞を壊して薄くします。削りと比較するとマイルドな治療ですので、一度で薄くなるというよりも回数を重ね、徐々に薄くしていくようなイメージになります。色味に反応する機械ですので、施術1回目のシミの色が濃いときが最も反応します。
治療を重ねるごとにシミが薄くなり、光が反応しづらくなります。薄すぎて反応しなくなって、まだもう少し薄くしたいといった場合には、ハイドロキノンや内服などをおすすめさせていただく場合もございます。
削りは、高周波電流によって蒸散・熱凝固という作用でイボを削りとります。立体感のあるイボをほぼ1回で除去することが可能です。立体感のあるイボが取れて平坦になるので、イボ除去後のお化粧が楽になった感じや見た目が目立たなくなったことによる満足度が高い施術です。
アキュチップは、日光性色素斑と雀卵斑に対して使用します。また、イボになりかけのシミに対して照射すると反応して薄くなる場合もあります。完全にイボになっていない場合は、肌に対して侵襲が少ない(マイルドな)アキュチップから行い、それでも取れないようであれば、1か月後削りを行うといったケースもあります。
濃い肝斑のある方は、シミ治療自体が刺激となり肝斑悪化の原因となることが懸念されますが、アキュチップは先端が小さく、シミだけをスポットで狙って照射し刺激を最小限に抑えることができるため、肝斑の悪化の心配がほとんどありません。
削りは、イボの中でも脂漏性角化症や汗管腫、大きなアクロコルドン、脂腺増殖症、尋常性疣贅に対して行う治療になります。また、液体窒素という方法もあります。これは、-196℃の液体窒素をイボに押し当てて除去する治療で、保険診療で行われます。一度で取れることもありますが、複数回の治療が必要になることもあります。液体窒素は大きさの調整が難しいため、本来のシミの大きさよりも大きく焼いてしまい、大きな色素沈着になってしまうことがあります。当院では液体窒素を行っていませんので、あらかじめご了承ください。またホクロの除去に対して削りの処置を行う場合もありますが、大きさやふくらみなど医師の診察で治療方針が変わる場合もあります。
アキュチップは照射したシミが、一時的に濃くなったように見え、マイクロクラストと呼ばれる薄いかさぶたのようになる場合があります。洗顔をしていくうちに、1週間~10日くらいでかさぶたが自然に剥がれ落ち、シミが薄くなります。必ずかさぶたになるわけではありませんが、元の色味が濃い方がよりかさぶたになりやすいので、初めてのアキュチップの時に一番かさぶたができように感じ、回数を重ねるごとにできにくくなります。これは色味に反応するアキュチップの特性です。ただ、かさぶたになっていないからと言って効果がないという訳ではなく、目に見えないレベルのかさぶたになっている場合もあります。
削りの場合、イボのところに麻酔しますので、上記写真のようにお色味が白っぽくなり、感覚が鈍くなるような感じがありますが、麻酔が切れる1~2時間ほどで元に戻ります。直後からイボの立体的なボコボコが無くなりますが、表面が浅い傷になっていますので、直後から1週間くらいは黒っぽい感じや赤みがあり、少しヒリヒリ感が出る場合があります。その後は怪我が治る過程と同じように、ピンクからうすピンクに変化して徐々に目立たなくなっていきます。
アキュチップ後はテープを貼ると、テープがはがれた時にかさぶたが一緒に剥がれてしまうため、テープは必要ありません。1週間~10日間ほどでかさぶたが自然に剥がれ落ちるので、それまでの間は、強くこすって無理にはがしてしまわないように注意が必要です。無理にはがしてしまうと色素沈着になってしまい、かえってシミが悪化してしまう可能性があります。かさぶた部分にも直接お化粧が可能ですが、メイクを落とすときもこすらないように、優しく洗うようにします。もちろんメイク落としシートやふき取り化粧水、スクラブ洗顔、角質をはがすような強いパックなどの使用は、かさぶた剥がれ落ちるまでの期間はお控えいただきます。お化粧をあまりされない方や男性ですと、1週間の間はマスクをして過ごされる方が多いです。またハイドロキノンの成分が入った化粧品は、肌に負担になってしまうため、1週間程度使用は控える必要があります。照射後は1か月程度、強い日焼けを避けていただくと色素沈着のリスクが軽減されます。
削りを行った部分は傷になっているので、直接のお化粧はできません。当日、軟膏とテープをお渡ししますので、ご自宅でのケアをしていただく必要があります。削った部分に1日1~2回、化膿止めの軟膏を1週間塗っていただきます。朝の洗顔時や夜の入浴時には、絆創膏を外して泡せっけんで優しく洗浄して、塗ってある軟膏を洗い流してください。洗浄後の清潔な状態で軟膏を塗布し、絆創膏で保護していただきます。1週間で軟膏の塗布と絆創膏の貼付は終了となります。この時点ではピンク~うすピンクのお色味になっていますが、その後はより傷を目立たなくするため、日焼け予防として遮光の茶色いテープを貼っていただきます。削った部分が隠れる程度に小さく切ったテープを直接貼り、最低でも1か月間は継続していただくと、傷跡が残らずよりきれいな仕上がりになります。
アキュチップ・削りのいずれも治療時間が短く、また一度にたくさんのシミやイボを除去、薄くすることが可能です。
お肌の日焼けの状態によっては、当日施術ができないことがあり、日焼けの状態が落ち着いてからのご案内とさせていただく場合があります。ゴルフやレジャー、ガーデニングなど、特に日頃から日焼けをされる機会が多い方は、アキュチップ・削りともに、日焼けのリスクが少ない秋~冬の季節にご施術されることをおすすめいたします。
アキュチップ・削りが気になる、施術をしてみたいという方はまずお電話でご予約をお願いいたします。当日でも予約状況により追加は可能ですが、事前のご予約をおすすめしています。
アキュチップ・削りをご希望の方には、医師によるカウンセリングがございます。肌のお悩みやご不安に思っていることがあればお気軽にご相談ください。
日常生活で大きな制限はありませんが、施術をした部分を強くこすったりしないように注意してください。洗顔する際は、1週間程スクラブ洗顔は使用せず、通常の洗顔フォームなどで優しく洗ってください。また外出する際は日焼け止めのご使用をお願いいたします。削りの処置に関しましては、1週間の軟膏処置と絆創膏保護、1か月間のテーピングによる日焼け対策を行っていただく必要がございます。ご心配なことがあれば、必ず医師が診察させていただきますので、お気軽にお申し付けください。
アキュチップは、お悩みの症状や状態によって異なりますが、1か月に1回のペースで4~5回の施術をおすすめしています。その後はシミが気になった頃に施術すると良いと思います。
削りは1回の施術で、ほぼイボをとりきることができます。傷の状態確認のため、1週間後にご来院いただいております。
・アキュチップは500~635nmの波長の光を使って、メラニンを破壊してシミを薄くします。
・削りは電気メスの高周波電流によって、イボを焼灼して除去します。
・顔だけでなく、首や手の甲、腕、背中などのシミ・イボも治療することができます。
・あまり時間をかけずに、シミ・イボを1度にまとめて取りたい方におすすめの治療です。
・アキュチップは1か月に1回の施術で数回かけて徐々に薄くしていき、削りはほぼ1回の施術でイボを除去することができます。
・紫外線ケアをしっかり行うことで、施術後の色素沈着を防ぐことができます。
アキュチップ・削りの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回更新は5月中旬、悩ましいワキ汗に効く「ワキボトックス」についてご案内いたします。また、LINE公式アカウントでもお得な情報などを配信していますので、画面右下からLINE友だち登録をお願いいたします!
PROFILE
山崎 和紀(やまざき かずのり)
杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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