
CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。
今回は導入から根強い人気の施術、リフトアップ治療の「ウルトラセルQプラス」についてお話いたします。ウルトラセルQプラスは、女性の患者様からだけではなく、男性の方や当院のスタッフからも大人気です。たるみ治療というと私と同じ40代以上の方がされるイメージかもしれませんが、20~80代と幅広い年代の方にお受けいただいています。20代のスタッフもかなり気に入っていて「効果が切れてくると、自分でわかるくらい変化があるからやめられません!」と、半年に1回は必ず施術をお願いされます。
以前の記事でご紹介した、同じHIFU(ハイフ)技術を利用したたるみ治療の「リフテラⅤ」と共通する点もありますが、それぞれの違いや使い分けについてなど、カウンセリングでご質問いただくことが多い内容をご紹介します。今回もスタッフが施術を受けましたので、ビフォーアフターや施術風景を掲載しています。
ULTRAcelQ+(ウルトラセルQプラス)は、韓国のJeisys(ジェイシス)社が開発したHIFU機器です。
HIFU(ハイフ)とは、「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字を取った略称で、「高密度焦点式超音波」を意味しています。超音波を1点に集中させて照射する技術で、ターゲットを絞って正確に照射することが可能です。ウルトラセルQプラスはHIFUの技術を応用し、真皮からSMAS筋膜(スマスきんまく)に熱エネルギーを照射し、コラーゲン収縮とコラーゲン生成を促すたるみ治療です。
以前、同じHIFU機器のリフテラVについてもご説明をさせていただいておりますので、詳しくはこちらもご覧ください。
現在では美容の治療として人気を博しているHIFUですが、元々はガン治療や結石治療などの医療分野で用いられている治療です。その歴史は長く、1794年に年にイタリアの学者がコウモリから超音波の存在を発見し、さらに研究が重ねられ1942年にHIFUの技術を用いて、周辺組織を損傷することなく患部に作用させることに成功しました。1950年代には更に精密なHIFUが開発され、脳障害を治療する最初の臨床応用を行っています。2000年代前半には、HIFUの技術を用いた美容専用の治療器が開発されました。元々は医療器機として使用されていたため、安心・安全に使用できるということで現在では世界中の美容業界で広く扱われています。
ジェイシス社のHIFU開発は、2010年から大手韓国系電子メーカーとHIFUのガン治療機を開発するところから始まります。ガン治療機の開発の技術を応用し、2012年には顔用HIFUの「ULTRAcel」、2015年にボディ用HIFU「LIPOcel」を開発しました。その後ULTRAcelを改良した、顔用HIFU「ULTRAcelQ+」を発表したという歴史があります。わずか8年間で3つのHIFU治療機を開発し、ここまでのハイクオリティな器機を発表することができたのは、大手電子メーカーとの医療機器開発の経験が大きな強みになったからと言えるでしょう。
カートリッジが大きいと、キワの部分などがどうしても照射しにくいという欠点があります。ウルトラセルQプラスはその点に注目し、他社のカートリッジと比較すると14%スリムなカートリッジを採用しています。カートリッジが薄いぶん気になる所に沿わせやすくなり、他社の製品と比べると目元のキワやほうれい線・マリオネットラインのぎりぎりまで照射を狙うことができます。
当院のウルトラセルQプラスは3種類のカートリッジを使い分けながら照射をしています。それぞれ4.5mm・3.0mm・1.5mmの深さに熱を加えることができ、深さの違いによって効果や相乗効果が期待できます。
顔に使用できるカートリッジの中で一番深く、肌の表面から4.5mmの深さに熱が到達します。4.5mmの深さにはSMAS筋膜が存在しているため、深いところにある筋膜をしっかりと引き締めることができます。フェイスラインやほうれい線、アゴ下などのたるみが強く出やすい場所に照射するとより効果が出やすくなります。深達度が高いため、神経の走行している部分は避けながら照射しています。
顔に使用するカートリッジの中では真ん中の深さのものです。3.0mmには皮下脂肪が存在しており、脂肪に熱を加えることによる引き締めや脂肪溶解されるため部分痩せの効果があります。フェイスラインや頬のたるみ、二重アゴの改善にも効果があります。また額に照射すると、引き締め効果により広い二重幅(ふたえはば)に戻った、目が開きやすくなったというお声もあります。
一番浅い層に効くカートリッジです。肌の表面に近い真皮層に熱を加えることでコラーゲンが増生され、リフトアップや小ジワを改善させます。額や口元、目元などの皮膚が薄くよく動かす部分のちりめんジワに効果があります。
HIFUは超音波を1点に集中させて照射する技術を使用していますので、出力された熱はまず1つの点(ドット)になります。ウルトラセルQプラスはこのドットを複数個、一定の間隔に並べることで線(ライン)のように照射することができます。
ウルトラセルQプラスは1本のラインを1ショットとしてカウントしていますが、約17個のドットを使用して1本のラインを作っていますので、実質1ショットではなく複数個の照射されているということになります。当然ですが、1よりも17の方がしっかりと熱が加わりますので、それだけ効果が高くなります。
頬やフェイスラインのたるみの主な原因は、皮下脂肪の下垂、コラーゲン減少、筋膜のゆるみなどです。フェイスラインがたるんだ状態だと、顔の輪郭がぼやけてお年を召した印象になってしまいます。
ウルトラセルQプラスで頬やフェイスラインを照射する際は、一番深いSMAS筋膜を引き締める4.5mm、脂肪層に効果がある3.0mm、表面に近い真皮層に熱を加える1.5mmの3層すべてを照射します。狙った部位へ集中的に強い熱エネルギーを照射することが可能なため、効果的に緩んだSMAS筋膜の収縮やコラーゲン収縮、コラーゲン生成を促し、リフトアップやハリ・小じわの改善が期待できます。
また当院独自の照射方法で、フェイスライン~頬は格子状に照射をしています。頬やフェイスラインに重ねて照射を行うことでよりリフトアップ・引き締め効果を期待することができます。
アゴ下は顔の一番下に位置していますので、たるみが出やすい部位とも言えます。また、どんなにダイエットをしてもアゴ下の脂肪が落ちないといったお声もあります。ウルトラセルQプラスのアゴ下の照射は、筋膜の緩みを引き締めるために一番深い4.5mmを、脂肪を燃焼させてスッキリ見せるために3.0mmを照射しています。即効性もありますが、4.5mmと3.0mmは1か月後が効果のピークになりますので、照射してから徐々に効果が出始めて少しずつ引き締まってくるようなイメージになります。
1.5mmは一番浅いところに熱を加えることができます。真皮層という肌表面に近い部分に熱を加え、コラーゲンを増生させる効果があります。深いところのコラーゲンが失われるとたるみになりますが、表面に近いところのコラーゲンが失われると乾燥や小じわが目立つようになります。特に顔の中でも皮膚が薄い目元などはコラーゲン減少の影響をとても受けやすい部位です。目元の照射時には、医師が目元をひっぱりながら照射しますので、ギリギリの所まで熱を加えることができます。
今回は、当院のスタッフがウルトラセルQプラス(全顔+アゴ下)500ショットの施術を受けました。
A.たるみの施術に使用される機械は痛みが強いものが多く、同じHIFU(ハイフ)でも機種によって感じ方が異なります。そのなかでもウルトラセルQプラスは、強い痛みを感じることなくお受けいただくことができる施術です。今回施術を受けたスタッフは他院でウルセラを受けたことがありましたが、ウルセラと比較するとビックリするくらい痛みがなかったとのことでした。お越しいただいた患者様も「ウルトラフォーマーやウルセラが痛くて続けられなかったけれど、ウルトラセルQプラスはほとんど痛みがないから何年も続けられます。」と仰っていただけることが多いです。
熱の感じ方は照射する層によっても異なります。一番深い4.5mmの照射では、SMAS筋膜までしっかりと熱を加えるため、まれに皮膚の薄いアゴ下やフェイスラインなどの部分に鈍痛が生じる場合がございますが、チリチリと感じる程度ですのでご安心ください。またお痛み緩和のためにジェルを使用しています。もしお痛みが心配でしたらジェルを増やすことも可能ですので、医師にお申し付けください。3.0mmと1.5mmの照射に関しては、心地よい温かさを感じる程度ですので痛みのご心配はありません。それでもお痛みが辛いようでしたらパワーの調節も可能ですが、ほとんどの方がMAXのパワーでお受けいただいていますので、ご安心ください。
A.特にダウンタイムはございませんし、直後からメイクをしていただくことも可能です。ほんのり赤みが出ることがありますが当日中に消失します。またSMAS筋膜まで熱を加えているため、まれに筋肉痛のような鈍痛が生じることがありますが2~3日程度で落ち着きますのでご安心ください。深部に熱を加えているため1~2週間はマッサージをお休みしていただいておりますが、それ以外の制限はございませんので通常通りの日常生活を過ごしていただけます。
A.直後から引き締まった感じを実感できる方もいらっしゃいますが、本来は施術後2~4週間程でリフトアップが期待できます。施術を受けたスタッフもこうして比較してみると、直後でも少し引き締まったような印象があります。効果のピークは4週間後とお伝えしていますので、当日に効果が最大限に発揮された状態が期待できるよう、結婚式や同窓会などの大切なイベントの1か月くらい前のご施術をおすすめしています。また大体2~3日くらいからはハリ感や化粧ノリが良くなった感じを実感できます。
個人差がありますが、効果は6か月~1年間の持続が望めます。すぐに元に戻るわけではありませんが、良い状態を保つために6か月に1回程の定期的な施術をおすすめしています。より効果を実感したい方や大事なご予定までにしっかりとケアされたい方は、引き締め効果が高いサーマクールCPTやボルニューマ、リフテラVなどを組み合わせていただくことをおすすめしています。
今回のご紹介はここまでです。次回更新は3月中旬ごろ、「ウルトラセルQプラスとリフテラVの違い、施術の流れ・頻度、注意点、まとめ」についてご案内いたします。
ウルトラセルQプラスについてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
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PROFILE
山崎 和紀(やまざき かずのり)
杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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