
CLINIC
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こんにちは、アンデュースキンケアクリニック院長の山崎です。
前回、前々回のブログではたるみ治療の中でも、リフトアップの効果が期待できる、ウルトラセルQプラスをご紹介させていただきました。今回は同じたるみ治療の機械ですが、引き締めに特化したボルニューマという施術をご紹介させていただこうと思います。
昨年10月から導入開始のお知らせをしたボルニューマですが、施術をされた患者様や浅野医師、スタッから「痛くなくて気持ちよかった」「アゴ下やフェイスラインが引き締まったからか、友人から痩せたねと言われた」など嬉しいお声をいただいております。スタッフの体験談を交えながら詳しくご説明していきます。
ボルニューマは、韓国のCLASSYS社が開発した肌の引き締めや老廃物の蓄積を解消する、輪郭を整えるといったスキンリジュビネーション(肌の再生・若返り)治療を目的とした、たるみ治療機器です。
RFとは、ラジオフリークエンシーの略で、一般的に高周波やラジオ波と呼ばれます。周波数が高いほどエネルギーが強くなり、肌の内部で水分子を振動させます。水分子が回転すると水分子同士がぶつかることで摩擦熱というものが発生し、施術部位にしっかりと熱が発生します。摩擦熱は、寒いときに手をすり合わせると手のひらが温かくなるのと同じ現象です。
MHzという言葉にピンとこない方もいらっしゃると思いますが、MHzとは1秒間に100万回繰り返される周波数や振動数を表す単位のことです。1MHz=100万回で、ボルニューマの6.78MHzは1秒間に678万回振動しているということになります。身近なものでいうと、電子レンジが周波数を利用した機器です。食べ物の水分子を振動・回転させて熱を発生させています。内部で熱が発生しますので、表面を焦がすことがなく内部のみを温めることができるという仕組みです。電子レンジと同様に、ボルニューマは肌表面を傷つけることなく肌内部に熱を加えることができるということです。同じ高周波ですと、当院にはサーマクールCPTの取り扱いがありますが、サーマクールCPTも6.78MHzです。現在、6.78MHz以上の美容で使用する高周波機器は存在しませんので、エステ等も含めた美容業界の中で最高クラスの機器といえます。しっかりと効果が欲しい方におすすめです。
モノポーラ高周波についての解説は、以前のサーマクールCPTのコラムでご説明いたしましたので、詳しくはこちらをご参照ください。
従来の高周波機器は痛みが強いものが多く、「たるみ治療=痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。ボルニューマは痛みをコントロールするために大きく分けて2つの対策がされています。
今までの高周波治療機器はガス冷却を使ってクーリングを行っていました。ガス冷却ですと、ガスが一定に出続けているわけではなく、1ショットごとに短時間でガスが噴射されますので、ガスの噴射と噴射のインターバル間が生じて熱の伝わり方にムラができて痛みが強くなってしまうことがありました。表現としては「熱、痛(あついた)な感じ(熱さによって痛みを感じる状態)」「中に響く感じ」とおっしゃる方が多いです。
ボルニューマは、水冷式コンタクトクーリングを採用しており、ハンドピース内では冷却された水が循環し続けています。インターバルなく常にクーリングされているため、熱エネルギーが途切れることなく伝わり、緩やかに皮膚の温度が上昇することで、痛みを最小限に抑えることが可能になりました。さらに冷却をしすぎて熱が十分に加わらなかったという事態を避けるため、インピーダンス(肌と機械の抵抗値)や肌に入ったエネルギーの蓄積(どの部分に、どの程度の熱が加わったか)を毎ショットごとにリアルタイムで検出し、クーリング機能を自動調整して適正な熱エネルギーで照射する機能が備わっています。つまり、痛みを緩和しながら狙った熱エネルギーを確実に蓄積させることで、効果がしっかりと得られるようになっているというわけです。
ボルニューマのハンドピースは振動と冷却がそれぞれ4段階で搭載されており、痛みのコントロールを行っています。人間の脳は、痛みよりも先にまず振動を感知するようになっているので、照射時に振動があると、脳が痛みを感じづらくなります。一人ひとり顔つきに違いがあるように、その方によってどの部分に熱が入りやすいかが異なりますので、振動・冷却の強さを使い分けて照射しています。
さらに冷却機能にはもう一つモードがあります。ショット数を重ねていくと後半に熱さを感じやすくなる場合がありますので、そういった時にはクイッククーリングモードというものを使用することができます。「熱さが心配だけどしっかり効果が欲しい」「パワーを下げたくない」という場合は、患者様の痛みや熱さを確認しながら冷却温度を一気に12℃まで下げることができる、クイッククーリングモードを使用します。クーリングが強くなることで、高いエネルギーのまま照射を継続することができ、連続的に照射することで即時効果が期待できます。
ボルニューマの照射方法には、肌に対して1点に密着させたまま押し当てる「スタンピングモード」、肌に密着させたままの状態でスライドしながら照射する「リピートモード」の2種類の照射方法があります。スタンピングモードは1点に集中するため熱さを感じやすくなりますが、気になる所にしっかりと熱エネルギーを加えることができるといった特徴があります。リピートモードは、ボルニューマ独自のモードで、バルクヒーティング(広域加熱)を行うことができますので、1か所だけに熱溜まりを作らず、全体的にバランスよく熱エネルギーを加えることができます。
当院では、スタンピングモードとリピートモードの両方を組み合わせて使用しています。全体にバランスよく熱を加えつつ、気になるところをお伺いしてしっかり重ねて照射しますので、一人ひとりに合った施術を行うことができます。
ボルニューマのチップは特許を取得しており、大きく分けて3つの特徴があります。
初期のチップは淵に熱エネルギーが集中してしまいやすく、照射にムラができてしまって淵が当たる箇所は、強い痛みややけどのリスクがありました。改良した現在のチップは淵に丸みを持たせた形状になっており、熱が集中することがないため強い痛みが生じることがなく、チップ全体からエネルギーが安定的に供給されるようになりました。そのため、痛みの緩和ややけどのリスク軽減、効果的なエネルギー照射ができるようになりました。
今までの高周波機器は、チップの先端が固定式で動かないものを使用していました。ボルニューマのチップの先端は、肌の表面に合わせて柔軟に動く可動式になっていますので、チップがしっかり肌に密着することでやけどが起きにくく、安全な治療が可能です。また顔の細かいカーブにも対応できるため、目元やほうれい線などの湾曲の角度があるところの照射もしっかりと対応できるようになりました。
当院の医療機器の中で、可動式のチップが使用できるものは、ボルニューマだけです。
チップの先端の肌が接触する部分に、熱伝導の高い金を使用しています。熱伝導が高いと、機器から発せられた熱エネルギーを均一に供給することができ、高い効果が期待できます。現在確認できている限りでは、チップに金を用いている機器はボルニューマのみです。ボルニューマには、深さや大きさの違う4種類のチップがありますが、当院では引き締めに効果がある3.0mmのチップを使用しています。
たるみで悩まれている方の多くが、ほうれい線や口横にある脂肪(患者様はよく口横のポニョと仰っています)を気にされています。ほうれい線が目立ってくる主な原因は、皮下脂肪の下垂、コラーゲン減少などです。ボルニューマは強い熱エネルギーが脂肪層の近くまで作用しますので、コラーゲン収縮を促し、引き締まった印象に導きます。また、強力な熱エネルギーはコラーゲン生成を長期的に促進させます。
顔の中で最も低い位置にあるアゴ下は顔全体の脂肪が下垂してくるため、たるみが目立ちやすい部位です。またアゴ周辺にはリンパが集中しているため、リンパの流れが滞るとむくみやすく脂肪がつきやすいです。ボルニューマは二重アゴの原因となっている脂肪を引き締めます。また熱が加わることで血行やリンパの流れを促進させ、老廃物や照射で分解した脂肪を流れやすくなり、アゴ下~フェイスラインのあたりがすっきりした印象になります。
コラーゲンは、肌に水分を与えてハリ感や弾力を保つ働きがあります。またエラスチンはコラーゲン同士を結びつけて肌のハリ感や弾力を保つ働きや、靭帯の伸縮性を保つ役割があります。加齢や紫外線による影響でコラーゲンやエラスチンの量が減少してしまうと、肌のハリ感や弾力がなくなってシワの原因になります。ボルニューマで熱エネルギーを加えると、真皮層に多数存在しているコラーゲンやエラスチンが活性化し増生されますので、小ジワや肌質自体が改善され、また肌の靭帯の伸縮性を上げて内側の支えを強くすることで、頬の内側などに出やすいたるみが原因の毛穴改善にもなります。
今回のご紹介はここまでです。次回更新は3月中旬、ダウンタイムなく引き締め・小顔を叶える!ボルニューマとリフテラV(HIFU)の違い、施術動画とQ&A、施術の流れと頻度、注意点、まとめ◆スタッフが施術を受けました◆についてご案内いたします。
ボルニューマの治療についてご興味のある方、是非お気軽にご相談ください。
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PROFILE
山崎 和紀(やまざき かずのり)
杏林大学医学部 卒業
杏林大学医学部附属病院 勤務
名古屋大学医学部附属病院形成外科 勤務
静岡済生会病院形成外科 勤務
虎の門病院形成外科 勤務
東京西徳洲会病院形成外科部長就任
2018年アンデュースキンケアクリニック院長就任
日本専門医機構形成外科領域専門医
日本美容皮膚科学会正会員
サーマクール認定医
アンデュースキンケアクリニック
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